入口 > 雑誌資料目次 > 変態黄表紙

閑話究題 XX文学の館 雑誌資料

變態黄表紙


【変態資料】の後続誌として最初は文芸資料研究会編集部から刊行されたアンカットの特殊雑誌である。発行名義、編集共上森健一郎から宮本良に替り、昭和三年の十二月に創刊号が発行されている。用紙に厚手の鳥ノ子紙を使用し、毎号錦絵を表氏に貼るなど造本は他の雑誌に見られない立派なものである。上森が途中で出版を投げ出したため、第三号から経営権は山中直に移っている。同時に、発行所も南柯書院名義に変更されている。経営に就いては第四号でまた山中から宮本に移るなどガタガタの状況であり、本誌が同号で潰れてしまったのは致し方の無い所であろうか。

全四冊発行のうち創刊号から第三号(弐月號)の三冊が発禁になっている。第四号(参月號)は「禁止防止號」と言うことで高島久也『歐西行紀(上)』で誌面の大半を埋めているが、軟派雑誌がいくら稀覯本とは言え、こんな旅行記を出すようでは先が無いのは当たり前である。四五月合併號として「性愛技巧辭典號」を予告していたが当然の如く日の目を見てはいない


変態黄表紙(全四冊)
判型菊判 書影
編集宮本 良
発行文藝資料研究會編輯部 → 南柯書院
発行所
刊年昭和三年十二月二十五日 〜 昭和四年五月二十八日

創刊號
頁数105頁
刊年昭和三年十二月二十五日

目次
口絵
 マソキスト同好倶樂部(写真)
 ある風景

高野榮二
現代死刑徒資考(一)
  • ロバート、ミルラー
  • 押田搗セ郎
  • 坂本慶次郎
齋藤昌三2
女角力誌考(一)
  • はしがき
  • 名稱
  • 濫觴
  • 江戸期婢妾裸角力
耽好洞山人6
世界珍書往來(第一回)
  • はしがき
  • やぷうゑん
    耶蒲縁
蘇川山人22
獸姦雜考(一)
  • はしがき
  • 金鈴小大(犬の誤植)
西村夫來28
印度愛經研究講座(一)
  • 一 〜 五
泉 芳m38
女子手淫の文學的考察(一)
 (本文は『ONANISM の文學的考察』)
  • 一 〜 ニ
南 紅雨45
艶書解題 其ノ一
  • 道中畫譜 東海道之巻
    • 加奈川
    • 程ケ谷
    • 戸塚
    • 藤澤
    • 平塚
河津曉夢58
性的崇拜論(一)
  • 一、緒言
  • ニ、宗教の起源
支那 張 東民著
日本 富士春人譯
63
破禮句今昔志(本文は『破禮句の今昔』) 藏春洞主人81
(曲譜附)變体歌謡小曲集(一)
 (本文は『(音譜入)…』)
  • 小引
  • 「性交伴奏曲」
    • 1=思意夜
    • 2=ペンコロコン
    • 3=まだ毛が無い
    • 4=乎女滸蜂賀刺(兵庫童謡)
綿谷摩耶火91
(モノメロン)一日一夜物語(一) 原 比露志94
編輯後記104

壹月號
頁数150頁
刊年昭和四年二月二十日

目次
口絵
 ヴェールに包まれたヴエナス(原色版)
 東西女房鑑(番附)
 東西艶畫類聚(珍畫十面)の内一葉
女角力誌考(ニ)
  • 見世物女角力 江戸期 その一
  • 見世物女角力 明治大正期
  • あとがき
耽好洞山人2
世界珍書往來(第ニ回)
  • やぷうゆあん
    耶蒲縁(つゞき)
    • 一 〜 ニ
蘇川山人12
軟句軟考) 雲里人戯編22
女子手淫文學的考察(一)
 (本文は『ONANISM の文學的考察』)
南 紅雨30
醜臭収拾
  • 猫の射尿
  • 麝香
川村目呂ニ52
艶書解題(ニ)
    • 大磯
    • 小田原
    • 箱根
    • 三島
    • 沼津
    • 由井
    • 興津
    • 江尻
    • 府中
    • 鞠子
    • 岡部
    • 藤枝
    • 島田
河津曉夢58
性的崇拜論(ニ)
  • 三、男子生殖器の崇拝
  • 四、女子生殖器の崇拝
支那 張 東民著
日本 富士春人譯
65
「好色一代男」猥味考 鳥谷部陽太郎82
「艶道通言」異本録
  • 一、『艶道通言 文のゆきかひ 全』中本1冊
  • ニ、『文のはやし』中本1冊
  • 三、『文のしなむ 全』中本1冊
  • 四、『艶状不美乃栞』中本1冊
綿谷摩耶火88
性的小咄傑作集
  • 猫と赤貝
  • 猫の聲色旦那を怒らす
  • ホントの尻餅
  • 天眞爛マン
  • 臺灣の偉根
  • 道説の兄弟分
  • 淫淋滔天
今村螺炎94
四ツ目屋廣告(鶺鴒臺) 97下囲
梅花櫻色古典抄
 (本文は『梅香櫻色古典抄』)
楠墨山人98
そあんさと・ぬんふ 原 比露志99
黝い花
  • 一 〜 十二
綿貫六助107
東西艶畫類襍(口絵の残り九図)
  • 海女之圖    鳥居清廣
  • 夏姿      葛飾北斎
  • うれしい帶   芳幾
  • 花の便り    鈴木春信
  • うたゝね    葛飾北斎
  • 蚊帳の中    葛飾北斎
  • 梅が香     鈴木春信
  • 假装舞踊會   ロップス
  • ソフアに倚る女 ロップス
別丁
特輯附録
  • 主催者の言葉
  • 末摘花輪講(第壹回)
  • 藐姑射秘言(第壹回)
  • 阿奈遠加志(第壹回)

  • 130
  • 132
  • 136
  • 143
いよう・お久し振り 上森健一郎149
編輯後記150

弐月號
頁数139頁
刊年昭和四年二月二十日(ママ)

目次
口絵
 女と酒(原色版)      グロツス
 うたゝね(錦繪)      北齋筆
 女というものは(寫眞版)  サンニイ
現代死刑徒資考(ニ)
  • 黒田健次郎
  • 池谷龍藏
  • 杉岡元平
齋藤昌三2
オナニズムの文學的考察(三)
 (本文は(ニ)と誤植)
南 紅雨6
世界珍書往來(三)
  • やぷうゆあん
    耶蒲縁(つゞき)
    • 三 〜 五
蘇川山人22
近世歌人猥味考
  • 第一、早川廣海の性交歌
  • 第二、鹿持雅澄の性慾讃歌
綿谷摩耶火38
東西軟文書誌散見(一)
  • Les maitres de l'amour
  • nnder the Hill
  • ヂョルヂ・サンド、等
  • 艶色京紅
南江二郎42
艶書解題(三)
    • 金谷
    • 日坂
    • 掛川
    • 袋井
    • 見附
    • 濱松
    • 舞坂
    • 荒井
    • 白須賀
    • 二川
    • 吉田
    • 御油
河津曉夢48
江戸性的小噺傑作集
  • 一  知って居るわい
  • ニ  是れ見なされ
  • 三  猫の食ひ逃げ
  • 四  行く
  • 五  身變りの濡れ事 其一
  • 六  同 其ニ
  • 七  三味線ぼゞの由來
  • 八  〓(手編に上下)なとかきや
  • 九  手拭裂こかいな
  • 一〇 穴違ひ
  • 一一 下の勘違ひ
  • 一ニ 腫物がつぶれた
  • 一三 住職試驗
  • 一四 向ふへ越す
  • 一五 目白を護る法
  • 一六 大陰莖の男
  • 一七 蝿を喰う
  • 一八 氏子を殖す
  • 一九 道中はエテモノへ柄袋
  • ニ〇 ?
  • ニ一 ダンスホールに恥毛
  • ニニ 東京名所忠臣藏都々伊津集
  • ニ三 忠臣蔵十二だんつゞき文句
木村嘉次
美竹荘空齋
江幡 精
54
性的崇拜論(三)
  • 五、性的結合の崇拝
支那 張 東民著
日本 富士春人譯
69
歌麿繪本「笑上戸」抄録 原 浩三80
花菖蒲杜若
  • 上巻
    • はしがき
    • 一、ある礦泉で見た刺青の素敵な美人
    • ニ、無垢な娘とその叔母さん
    • 三、戀人の盲按摩と睨合ひ
    • 四、男と女と男
    • 五、きのふは南けふは北
    • 六、昨日は東今日は西
  • 下巻
    • はしがき
    • 一、ちらと見て吃驚り仰天
    • ニ、睾丸かくしからぬっと青大將
    • 三、回虫を切々に噛切つた戀人同志
    • 四、人あり!人あり!
    • 五、睾丸匿しを枕に討死
    • 六、
綿貫六助89
特輯附録
  • 藐姑射秘言(第ニ回)
  • 阿奈遠加志(第ニ回)
  • 逸著聞集(第一回)

  • 118
  • 123
  • 129
編輯後記138
「南柯書院」創立のお知らせ139

参月號
頁数129頁
刊年昭和四年五月二十八日

目次
口絵
 ロシヤ冬宮謁見之圖
 パリの戯場に於けるダンス之圖
 一行乗組帆船ヲーテン號
 幕使一行和蘭アムステルダム上陸之圖
 印度王筆梵語マンダラ經文
稀覯書翻刻(一)
  • 歐西行紀(上)
    • 巻之一 〜 巻之十五
東都 高島久也著
   宮本 良校註
2
影片秘話「アスペラガスと将校夫人」
  • I 〜 V
日活 岡田時彦108
紅説緋縮緬和讃(女のフンドシの研究)
  • 紅褌和讃
  • 傾城遊女と緋縮緬
  • 緋縮緬變形
  • 緋縮緬綺談
  • 賤しき風情
  • 多面緋縮緬相
京都 耽好洞山人117
編輯後記129

入口 > 雑誌資料目次 > 変態黄表紙